- 口田 栄治
あれっ!皆タンパク質不足
最終更新: 2月8日
体づくり、酵素の材料となるその役割
アスリートじゃなくてもタンパク質は必須
人間の体は主に水とタンパク質から
できていて、その両方を切らさない
ようにしなければいけません。
実は、
タンパク質は毎日食事していても
最も不足しがちな栄養素です。
タンパク質は、糖質、脂質とともに
三大栄養素の1つです。
人間の体の主成分は筋肉・骨・歯・
内臓諸器官・血液・ホルモン・
酵素・皮膚・毛髪に至るまで
タンパク質です。
成人体重の55~65%は水分で、
残り45~35%のうち7~8割は
タンパク質です。
人間の体から水を抜いて残ったうちの
7~8割がタンパク質ということ。
水以外の7~8割がタンパク質って
大きいと思いませんか?
それだけ量が必要となってくる分
最も不足しがちな栄養素でもあります。
毎日体重1㎏あたり1g以上必要
タンパク質は毎日、毎回の食事で
適切に必要量が補給されなければ
なりません。
古い細胞が分解されてタンパク質は
再利用されるのですが、
その時にロスが出てしまいます。
そのロス分が、体重1㎏あたり
最低約1g必要とされています。
※注意
” 最低約1g ” とは現状維持であれば
最低約1gでいいという事。
□お肌を若返らせたい
□骨や歯を丈夫にしたい
□関節を強化したい
□筋肉をつけたい
□血管を丈夫にしたい
□傷口をはやくふさぎたい
□胃腸を丈夫にしたい
□髪の毛の質をよくしたい
□脳の機能の衰えを防ぎたい
など現状の何かを変えたい場合は、
現在の食事でのタンパク質の量が
足りていない可能性があります。
体重1㎏あたり1g以下の可能性が
あるという事です。
何かを変えたいのであれば、
体重1㎏あたり1.2gとか1.3gとか
必要になってきます。
↑体重は標準体重
標準体重(kg)=22×身長(m)×身長(m)
ですが、
厳密には性別・年齢・運動や
ストレスの強度によって
必要量は増大します。
その際、1日に必要なタンパク質
量は、通常の1.5~2倍必要に
なります。
タンパク質60gは肉60gではない!
体重60kgの人に最低必要な
タンパク質約60gを摂るためには、
ステーキ(赤身)なら400g以上
を食べなければならない計算です。
牛肉より低いアミノ酸価の低い
大豆からタンパク質を摂るのは
さらに難しいです。
毎日食べれる人はいいのですが、
人によっては消化吸収が難しく、
腹部が膨満しガスが溜まって量的にも
継続的にも摂取できないことが
多くあります。
その様な方は、
①胃腸の弱い人
②高齢者
③食事制限をしている人
④腸で悪玉菌の多い人
の何れかに当てはまる可能性が高いです。
消化酵素の原料であるタンパク質が
不足するため、
タンパク質が胃腸内で分解しきれず
大腸まで達し、悪玉菌のエサとなり
タンパク質を腐敗させて
有害物質やガスが発生し膨満感など
でてきます。
タンパク質=プロテイン
タンパク質は科学名でプロテイン
と呼び、その意味は
”一番目のもの”
いままでプロテインを試して
腹部の膨満感を感じた人は
お腹を素通りしてしまっている
可能性が高いです。
この様な方は、普通に始める
のではなく、少量ずつ摂っていく
必要がありますし、
併せて腸内環境を整える必要があります。
※腸内環境を整える方法については、
一番下のリンクから
当院の扱っているプロテインは

★飲みやすく吸収しやすい
味が気になったり、何かに溶かして
飲む面倒な粉末タイプではなく、
試行錯誤して作られた
消化しやすい粒タイプ。
タンパク質の含有量が高いほど、
タブレット外側に膜ができ
水を通さなくなり、
飲んでもお腹を素通りしてしまいます。
このタブレットはお腹を素通りしない
事を確認しております。
★内緒にしておきたいもう一つ大きな特徴
必須アミノ酸のトリプトファン、フェニルアラニンと
チロシンを多めに配合してます。
これらは、脳神経伝達物質の材料になります。
せっかく作った体でもうまく使えなければ
意味がありません。
だから、体を制御している脳がしっかり
働けるための材料も配合しているのです。
脳神経伝達物質の材料
タンパク質の分解されたアミノ酸
トリプトファン
フェニルアラニン(チロシン)
から、
セロトニン
メラトニン
ドーパミン
ノルアドレナリン
アドレナリン
などの神経伝達物質がつくられます。
★トリプトファン
・合成経路
トリプトファン→→セロトニン→メラトニン
・セロトニンはドーパミン、ノルアドレナリンを
制御し、心や感情を安定させてくれます。
・セロトニンは自律神経を制御しています。
・セロトニン不足の代表はうつ、自律神経失調症。
・メラトニンがある量に達すると眠りに入り
睡眠を維持してくれます。
時間とともに消費されると目覚めます。
★フェニルアラニン、チロシン
・合成経路
フェニルアラニン→チロシン→→ドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリン
・ドーパミンは快楽と意欲をもたらします。
・向上心やモチベーション、記憶や
学習能力、運動機能に関与します。
・働きが弱ると、食欲や性欲が落ち、
活発な行動が出来なくなります。
・ノルアドレナリンは危機管理の働きをします。
・交感神経を働かせ、
一瞬に身の危険を守る行動をさせます。
・物事への意欲の源になります。
・怒りや不安、恐怖などの感情がうまれ、
脳の働きを活発にします。
●セロトニンが不足すると、
うつ症状、自律神経系の症状、
ドーパミンやノルアドレナリンによる
好ましくない方の感情や症状が現れます。
※
当院ではセロトニンを増やせる整体
医学雑誌に論文掲載された
エビデンス(科学的根拠)のある整体
「セロトニン活性療法」があります。
タンパク質の消化吸収

タンパク質はアミノ酸がたくさん
繋がったものです。
食べ物に含まれるタンパク質は、
まず胃で消化が始まります。
胃ではペプシンという消化酵素で
消化され、
十二指腸では膵液に含まれる
トリプシンという消化酵素で消化され、
タンパク質はアミノ酸のつながりが
少なくなったペプチドになります。
ペプチドは小腸粘膜から分泌される
ペプチターゼという消化酵素で
アミノ酸1個の分子となって
初めて吸収されます。
胃腸の調子もタンパク質の吸収に
大いに関係しているのです。
体づくり、酵素の材料となるその役割
★コラーゲンを作る
体を構成するタンパク質の約30%
はコラーゲンです。
コラーゲンはたんぱく質なので、
食事やサプリメントで摂ったとしても
そのままでは吸収できません。
一度バラバラになりアミノ酸になって
腸から吸収され、そこからコラーゲン
に再合成されなければいけません。
コラーゲンはタンパク質とビタミンC
や鉄などの栄養素を材料として
作られています。
コラーゲンの役割
①肌の若返り
皮膚の水分保持作用があり、
シワがのび、
皮膚が引き締まり、
若々しい肌に。

②骨・歯の強化
骨・歯の主な構成成分は
タンパク質(コラーゲン)とカルシウム。

③傷の回復を促進
傷口をふさぐ働きをします。
亜鉛があると更に傷の治りを促進します。
④関節の強化
関節の内膜の潤いを保つ役割があり
炎症を抑えます。
不足すると関節炎に。
⑤血管の弾力性強化
★脳の衰えを防ぐ
脳細胞間のやりとりは
脳神経伝達物質で行っています。
脳の神経伝達物質はほとんどが
タンパク質の分解された
ペプチドやアミノ酸です。
タンパク質を摂取し、
ペプチドやアミノ酸に分解され
それから脳神経伝達物質が
作られる必要があります。
よって、
タンパク質不足は致命的です。
★肝臓の機能のための素材提供
タンパク質の分解されたアミノ酸の
一種であるアラニンは
肝臓のエネルギー源であり
代謝をつかさどる酵素の材料と
なります。
肝臓の代謝能力が高まり
有害物質の解毒作用を向上させ
血液が浄化されます。
★貧血、冷え性を改善

酸素を運ぶ赤血球は血液の
40~45%を占めます。
赤血球のヘモグロビンは
鉄分とタンパク質がビタミンB6を
補酵素として結合したものです。
ヘモグロビンが増えると、体の隅々
まで酸素を運んでくれるので
貧血、冷え性が改善します。
赤血球が増えないといけないので
鉄分だけ補給しても・・・
★血管を丈夫に

血管は層構造になっており、
層の一つに平滑筋という筋肉の層
があります。
タンパク質は平滑筋を作る材料です。
血管を丈夫にし、
破れにくくしてくれます。
★内臓の支持
内臓下垂がおこりにくくなります。
代表的なもの:胃下垂
内臓は腹膜に吊り下げられた状態
です。
腹膜の主要成分はタンパク質です。
腹膜が弱いと伸びて下垂がおきます。
タンパク質を十分摂ることで
腹膜がしっかりし下垂を防げます。
★免疫力UP

タンパク質がビタミンCと結びつくと、
血液中でウイルスや細菌に対する抗体
が作りやすくなり、
侵入に抵抗する力が増します。
★ホルモンの材料
ペプチドホルモンの材料となり、
体の調整能力や思春期、更年期など
ホルモンの変動しやすい時期に
タンパク質を十分に摂ると、
体力が維持されやすくなります。
★疲労回復
ストレス、筋肉疲労
ストレス時に副腎皮質ホルモンが
分泌されます。
副腎皮質ホルモンのコルチゾールは
肝臓での糖新生を促進し、
血糖値を上昇させてストレスに対抗
しようとします。
糖新生は体タンパクを異化して
(筋肉をこわして)
そこからブドウ糖を取り出し
血中に放出させます。
ストレスがかかると結果的に
体内のタンパク質が不足することに
なります。
★酵素を作る材料
酵素はたんぱく質です。
自分の体でつくりだしています。
酵素には、
代謝酵素と消化酵素があります。
酵素が増えると代謝が活発になり、
消化吸収も増すという事です。
健康食品の
○○酵素とか△△酵素とかも
タンパク質でできています。
それで効果を感じる方は、
単にタンパク質不足だったと
言えるかもしれませんね。
★薬や栄養素などの運搬役
血液中でビタミン、ミネラル、
脂肪、薬を運ぶ役目を担った
運搬タンパクというものが
細胞まで運んでくれます。
タンパク質不足でせっかく摂った
ビタミン、ミネラルが細胞まで
運ばれないのはもったいない。
★エネルギーの材料
脂質・糖質はエネルギーの材料と
よく知られていますが、
タンパク質もエネルギーの材料
として使われる事があります。
これは、糖新生といって
飢餓時に筋肉を壊して
取り出されたアミノ酸から
エネルギーを作り出す方法です。
体を壊してまで生きようとしている
状態なので危険です。
ちなみに、
糖質制限ダイエットでは糖新生が
起きています。
糖新生は筋肉(体)を壊すので
筋肉が減って体重が落ちます。
脂肪はのこるけど!
筋肉が減る(弱る)と
セットで機能している骨や関節も
弱ります。