• 口田 栄治

それ本当に自律神経失調症とか鬱ですか?ー低血糖症かも・・・

最終更新: 4月8日



うつを病気としてとらえるか、症状

の一つとしてとらえるかで見方が変

わってきます。


実は、

低血糖症でうつ症状も現れます。


低血糖症は、血糖値が低くなる病気

ではなく、血糖の調節がうまくでき

ない状態のことです。


血糖値は血液1デシリットル中に含

まれるグルコース(糖)の重さをは

かったものです(㎎/㎗)


健康な人の血糖値は、食後、緩かに

上昇した後、緩やかに下降し、約3

時間で空腹時血糖値に戻ります。


このコントロールがうまくいかず、

正常なカーブを描けない血糖調節障

害です。


低血糖症では、異常な血糖値の変動

で、様々な症状が出ます。


激しい疲労感、倦怠感、恐怖心、抑

うつ的な気分、無気力、集中力の低

下、イライラ等。


このような身体症状や精神症状がで

るので、精神科の薬を処方されるの


で、ますますわかりにくくなり、症

状が悪化するという道をたどります。





目次

1.低血糖症が見抜けない
2.低血糖症のタイプ
  反応性低血糖症
  ・無反応性低血糖症
  ・乱高下型低血糖症
低血糖症における身体的症状
4.夜間低血糖と睡眠障害
5.血糖値スパイク
パニック状態
7.副腎疲労症候群
8.低血糖症を起こしやすい体質
  胃下垂症、萎縮性胃炎
  ・貧血体質
  ・先天的糖尿病体質、先天的膵臓の機能障害
  アレルギー体質・副腎疲労
  ・自律神経失調症
  ・甲状腺機能障害
  ・リーキーガット症候群
  ・エネルギー不足とビタミン依存体質
対策
  糖新生対策に筋トレ
  栄養補給
  セロトニンを出す



低血糖が見抜けない理由



血糖値の病気といえば糖尿病にしか

注目が集まっていません。


健康診断や内科の検査、人間ドック

でも引っかからないのです。


低血糖症の人は、

・空腹時血糖値は正常

・高血糖が続いているわけではない

 のでヘモグロビンA1cも高くない。


一般な血液検査では糖尿病の診断基

準しかないので、血液検査で異常な

しとなるのです。





低血糖症のタイプ


血糖値が低下すると血糖上昇ホルモ

ンが次々に分泌されます。


アドレナリン、コルチゾール、グル

カゴン、成長ホルモン、脳下垂体前


葉から副腎皮質刺激ホルモンなどの

ホルモンがいっせいに分泌されます。


血糖値が下がると次々に血糖上昇ホ

ルモンが分泌されるのは、血糖値が


下がりすぎると脳が危険を感じ、血

糖値を上げようとするからです。


アドレナリンやコルチゾールは、交

感神経を興奮させて血管を拡張した


り、心拍数を増加させたり、血圧を

上げたりする作用があります。


これらは、「抗ストレスホルモン」

と呼ばれ、ストレスにさらされると

分泌されます。


低血糖状態が続いたり、1日に何回

も繰り返していたらどうなるでしょ

うか。


やがてホルモンは枯渇して、いざと

いうときに分泌しなくなるどころか


普段から分泌される分も減ってしま

い日常生活に影響が出るのです。



反応性低血糖症


食後2時間を過ぎてから症状が出る


□際限なく食べ、太りやすい

□やせ型でも頻繁に甘いものを食べている

□不安、恐怖心、イライラ、動悸、

 手足の冷えやしびれがある

□日中は疲れてボーッとしている

□無気力、眠い

□外に出ると張り切る


糖をとったあと急激に血糖値が上昇

し、ピークを迎えた後急激に下降し

ます。


下降した際、空腹時血糖値の半分以

下になる事もあります。


血糖値が急激に下がる時間帯に症状

が出ます。


血糖値が急激に下がることは、脳に

とって緊急事態なので、その緊急事


態を対処するためにアドレナリンや

ノルアドレナリンを一気に分泌します。


アドレナリンやノルアドレナリンが

急激に放出されると、不安や恐怖心、


イライラ、抑うつ気分などの精神症

状や動悸、手足の冷えやしびれ、頭


痛などの身体症状が現れます。


脳にいくエネルギー(糖)が減って

いる状態なので、集中力の低下、無


気力、眠気などの症状もでます。


食後に強い眠気を感じたり、仕事の

能率が落ちたりもします。


日中はすごく疲れてウトウトしたり、

ボーッとしたりしますが、本物のう


つではないので、外に出ると元気に

なったりします。




無反応性低血糖症


10~20代前半の若者に多いタイプ


□10~20代

□疲労感と抑うつ感が強い

□1日中ウツウツとしたり、ボーッ

 としたりする

□夜はなかなか眠れない

□朝起きられなくて、学校や会社に

 行けない


糖質を摂ればその量に応じた血糖値

の上昇がおこるものですが、空腹時


と比較して、血糖値がほとんど上が

らないタイプです。


体を動かすために必要な血糖が血中

にないため、脳や筋肉に必要なエネ


ルギーを作れません。そのため、

1日中強い疲労感があります。


体はなんとかしようとして交感神経

を働かせ、交感神経由来のホルモン


が亢進し強い緊張もあります。


例えば、腸が正常に機能せず、栄養

素が腸管から血液に吸収されるのに


時間がかかれば正常な血糖値の上昇

がおきないのです。


腸の粘膜が弱く、リーキーガット症

候群が疑われることが多いです。




乱高下型低血糖症


感情の起伏が激しい


□ヒステリックな女性に多い

□感情の起伏が激しい

□目がつり上がったり、ニコニコし

 たりする

□二重人格のように見えることもある


血糖値が急激に上がったり下がった

りを繰り返すタイプです。


血糖値の急激な下降に対応するため

に、常に交感神経が緊張状態でいる

必要があります。


そのため脳内のノルアドレナリン分

泌が亢進している可能性があります。


ノルアドレナリンは交感神経を刺激

するホルモンです。


交感神経が刺激されると、体は戦闘

モードになります。


血圧が上がり、脈拍が速くなり、脳

は緊張します。


これが過度になると、頭痛、動悸、

胸痛、手足のしびれや冷え、不眠、


イライラ、不安感など、いろいろな

症状が出てきます。


人間の脳は、血糖値が急激に下がる

のを嫌います。


脳がエネルギー不足になって、ダメ

ージを受けるからです。


緊急事態なので、血糖値を上げよう

と、ホルモンを次々に出して血糖値


を上げようとしますが、緊急時の反

応なので長続きせず、また急激に血


糖値が低下します。


一時的に分泌された影響で上った血

糖値を下げるためにインスリンが分

泌されます。


下げすぎてしまうこともあ流ので、

その時に無気力、集中力の低下、眠


気、疲れなどの症状が現れます。





低血糖症における身体的症状



★血糖値と症状の出方


血糖値 症  状

70> 感情的になる、鈍感になる


60> 空腹感、吐き気、計算力・

    注意力低下


50> 頻脈、冷や汗、顔面蒼白、

    倦怠感、頭痛、寡黙


40> 血圧上昇、上腹部痛、手の

    震え、あくび、複視、異常

    行動、見当識障害、低血糖

    状態が5時間以上続くと植

    物状態となる


30> 傾眠


20> 痙攣、深い昏睡、不可逆的

    機能障害


(血糖値と症状の出方には個人差があります)



★交感神経緊張由来


□手足冷え

□呼吸が浅い

□目の奥が痛む

□動悸がする

□頻脈

□狭心痛

□手足の筋肉のけいれん

□失神発作

□月経前緊張症

□手足の震え

□締め付けられる頭痛や偏頭痛

□発汗

□顔面蒼白

□体重減少

□胸痛

□便秘

□立ちくらみ

□めまい

□ふらつき

□意識障害

□けいれん

□目前暗黒感など



★エネルギー不足由来


□日光がまぶしい

□甘い物が無性に食べたい

□胃腸が弱い

□口臭

□ため息

□生あくび

□異常な疲労感

□起床時の疲れ

□日中特に昼食後の眠たさ

□集中力の欠如

□物忘れがひどい

□眼のかすみ

□眼球の痛みなど




夜間低血糖と睡眠障害



低血糖症の人は、朝起きてもだるく、

午前中ずっと調子が悪い人が多く見

られます。


夜間の血糖値の変動で、急激な低血

糖を起こすと、眠れなかったり、睡


眠の質が悪く、眠っている間も交感

神経が緊張しているからです。


そのため翌日の体調も悪く、自律神

経も安定しません。


翌日の体の訴えとしては、頭痛や疲

労・倦怠感などの症状や、メンタル


面では罪悪感、不安感、仕事に及ぼ

す悪影響への恐怖など。


副腎疲労症候群の箇所も睡眠障害と

結びつきます。




血糖値スパイク


血糖値スパイクとは、食後の急激な

血糖値の上昇のことです。


食後血糖値が急激に上昇し、すぐに

下がることがあります。


空腹時血糖値やヘモグロビンA1cが

正常でも、血糖値スパイクが起きて


いることがあり、健康診断では発見

されにくいことは低血糖症とよく似

ています。


血糖値の急激な変動が、動脈硬化や

突然死を引き起こすことが分かって

います。


急激に上った血糖値を下げるために、

大量のインスリンが分泌されます。


血液中にインスリンの多い状況下で

は、脳にアミロイドベータが蓄積さ


れやすいとされアルツハイマー型認

知症との関係も報告があります。


血糖値が急激に下がるのも危険です。


例えば、

糖尿病の人に急激に血糖値を下げる

治療を行うと、糖尿病網膜症が進行


し、数ヶ月後に視力が落ちてしまう

ことがあります。


血糖値の急降下は、血管を急激に収

縮させて、いろいろなトラブルを起

こします。


インスリンは成分として亜鉛を含む

ため、インスリンが過剰に分泌され


ると、亜鉛不足に陥りやすく、鼻炎

や皮膚炎、前立腺肥大症を起こしや

すいです。


炎症が副腎疲労へ。


ミネラル類は亜鉛だけ摂っても…


当院の取り扱っているサプリメント

の総合ミネラルをご覧ください


血糖値スパイクの詳細についてはこちら





パニック状態



血糖値が急激に下がっているときや、

実際に低血糖になっているときに、


パニック状態に陥り、救急車を呼ぶ

ケースがあります。


心臓を取り巻く冠動脈が狭くなって

痛みが起きる事もあります。


本人は「死んでしまうのではないか」

と思うぐらい苦しいのですが、しばら


くして血糖値が正常に戻り落ち着きを

取り戻すので周りの人にはなかなか理


解してもらえません。


血糖値が急激に下がると血管を急激に

収縮させます。





副腎疲労症候群


1990年代に米国の医師ジェーム

ズ・L・ウィルソンによって提唱さ

れた新しい概念。


「アジソン病ではない副腎機能低下症」


食生活などの生活習慣やストレス、

過労、喫煙などに起因した副腎の機

能が低下する病気です。


副腎皮質から分泌されるコルチゾー

ルや、DHEAというホルモンの分泌

が減少します。


症状として最初に気づくのは、生殖

機能の衰えです。


男性は性欲が減退したり、女性は生

理不順になったりします。


これは、男性ホルモンや女性ホルモ

ンの材料であるDHEAが減ってしま


った結果男性ホルモンや女性ホルモ

ンが十分に作れなくなってしまうか

らです。


その後、コルチゾールもどんどん低

下していきます。


コルチゾールが減って初めて、副腎

疲労症候群の症状が出てきます。


それは、低血糖症の症状と重なります。



コルチゾールが出なくなると!


コルチゾールの分泌は朝の8時ごろ

がもっとも高く、昼にかけて下がっ


ていき、夕方以降はさらに低くなっ

ていきます。


そして、血糖値も午後4時ごろ、い

ちばん低くなります。


夕方は、血糖値もコルチゾールも減

っているので強い眠気やだるさが出

てきます。


さらに進行すると、朝や午前中に眠

気やだるさが出てきます。


コルチゾールは朝が高いのですが、

副腎が疲れてくると朝にじゅうぶん


な分泌ができなくなっってくるため

です。


朝起きられず、1日中体がだるかっ

たり朝と夜が逆転したりするケー

スもあります。


通常、朝に交感神経が働きコルチゾ

ールの分泌が高値になり元気に活動


できるのですが、朝に交感神経の働

きが低くコルチゾールの分泌が低い


状態で、夕方からどんどん上り出し

てどんどん元気になり、興奮状態で


夜眠れなくなります。


症状は、

□とにかくだるい

□疲れる

□何をするにもおっくう

□スタミナがすぐ切れる

□熟睡できない

□朝起きられない

□気分の低下

□不安

□落ち込み

□無気力

□イライラ

□抑うつ気分が強く

□アレルギー症状

□動悸

□胸痛

□手足の冷えやしびれ

□頭痛

□肩こり

□性欲の減退

□生理の乱れ

□月経前症候群

□更年期症状の悪化

など


ですが、低血糖症が進行した結果副

腎疲労に至ります。


副腎疲労症候群は結果であり、その

前に低血糖症があります。


低血糖と副腎疲労の両方を対処する

必要があります。


副腎疲労症候群対策の基本は、

タンパク質とビタミンCの補給です。


タンパク質についてはこちら

ビタミンCについてはこちら





低血糖症を起こしやすい体質


胃下垂症、萎縮性胃炎


胃下垂の状態では消化能力が低下し

ているため鉄欠乏性貧血や栄養不良

になりやすいです。


エネルギー不足と消化酵素不足の状

態です。


消化酵素の少ない人がタンパク質を

多く摂取すると下痢や吐き気などの


消化不良の症状を起こしやすいです。


胃酸が少ないとカルシウムの吸収率

が悪くなります。


萎縮性胃炎や胃薬の使用で胃酸分泌

が低下します。


カルシウム不足は、情緒不安を起こ

すことがあります。


胃を丈夫にしたくてタンパク質をが

んばって取ろうとしてもこのような

状態では難しくなります。


無理せず効率よく胃をしっかりさせ

るまで、プロテインを利用する事を

お勧めします。


当院の扱っているプロテインはこち

らの内容をご覧ください。



貧血体質


貧血は鉄・タンパク不足です。

貧血状態では、腸の粘膜細胞が酸素

不足になり、粘膜の再生の遅れやエ


ネルギー不足のため消化吸収が悪く

なります。


エネルギーを生み出す仕組みのTCA

サイクルでは酸素が不可欠です。


酸素がなければエネルギーを生み出

せません。


さらに、TCAサイクルの後に電子伝

達系いう仕組みに入りエネルギーを

生み出します。


電子伝達系でチトクローム酵素が働

きエネルギーを作り出すのですが、


チトクローム酵素は鉄で構成されて

いるので、鉄不足がエネルギー不足

につながるのです。


鉄は胃の胃酸によって吸収されやす

い鉄に変化します。


胃の調子の悪い方、胃薬で胃酸を抑

える事が多い方や女性は月経により


鉄が体外に排出されるため要注意です。


ミネラル類は鉄だけ摂っても…


当院の取り扱っているサプリメント

の総合ミネラルをご覧ください


鉄欠乏症についてはこちら(不定期更新中)



先天的糖尿病体質、先天的膵臓の機能障害


細胞にはインスリンレセプターとい

うものがあり、そのレセプターにイ


ンスリンがドッキングすると、細胞

内にブドウ糖が入っていく仕組みに

なっています。


そのドッキングを邪魔するもの

(インスリン抗体)があったり、


インスリンレセプター自体に異常が

あったりするとインスリンが効かな

くなります。


すると、膵臓がまだインスリンが足

りないと感じ、過剰にインスリンを

分泌します。


そのため膵臓が疲れてしまいインス

リン分泌が低下し、糖尿病や低血糖

となります。




アレルギー体質・副腎疲労


副腎から分泌されるコルチゾールは

血糖値を上げる作用がありますが、


炎症を抑える作用もあります。


喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギ

ー性鼻炎、慢性関節リウマチなど体


のどこかで炎症があると、抗炎症ホ

ルモンであるコルチゾールを分泌し


炎症を抑えます。


慢性炎症やアレルギーがあると、コ

ルチゾールが不足し、血糖調整が十


分に発揮できなくなり低血糖症が重

症化します。


副腎が働きっぱなしになるので副腎

が疲弊し、全体のコルチゾール不足


により関節炎や皮膚炎などの炎症症

状も発生しやすくなります。



副腎疲労症候群についてはこちら



自律神経失調症


自律神経失調症では、アドレナリン

やノルアドレナリンの分泌がスムー


ズにいかなくなることがあります。


血糖値を下げる作用のあるインスリ

ンは自律神経の副交感神経によって


分泌を促進されます。


食後に副交感神経が強く働いてしま

うとインスリン過剰分泌を起こす事

も考えられます。



甲状腺機能障害


甲状腺ホルモンは小腸からブドウ糖

の吸収を促進します。


よって、甲状腺が過度に働く甲状腺

機能亢進症では食後の過血糖がおこ


り、インスリン過剰分泌となり血糖

値の急降下で低血糖に。


逆に甲状腺の機能が低下すると、血

糖値が上がってこない低血糖となり

ます。



リーキーガット症候群


炎症などによって超粘膜の機能が落

ち、栄養素などを吸収する穴が大き


くなって未消化の物質やアレルゲン

などを体内に取り込んでしまうもの

です。


腸をよくすること、腸内環境を整え

ることです。


腸がよくなるまでは、良いものを体

に入れ、悪いものや余計なものは入

れないことが最も大切になってきます。


胃の機能低下で未消化の状態のもの

が腸に来ないよう胃の調子も整える

必要があります。


腸内環境を整えるにはこちらをご覧ください。


エネルギー不足とビタミン依存体質


生きていくにはエネルギーが必要です。


そのエネルギーを生み出す際には酵

素が必要ですが、酵素は補酵素(特


にビタミンB・C)や、活性化剤(鉄

、亜鉛、マンガン、銅、コバルト)


の助けなしではエネルギーを生み出

せません。


朝起きられない、疲労が蓄積しやす

いなどエネルギー不足を訴える人は


酵素・補酵素不足も考慮する必要が

あります。




対策


糖新生対策に筋トレ


低血糖時にはホルモンを次々に出し

て血糖値を上げようとしますが、こ


の時に起きるのが糖新生です。


糖新生では、骨格筋(筋肉)が大事

な働きをします。


筋肉として蓄えられたタンパク質が

分解され、アラニンという糖原性ア