• 口田 栄治

感染防御 病原体から身を守る

更新日:4月22日




目次

1.ヒトには凄い免疫力が備わっている
2.感染防御に必要なもの
  ・病原体を入れない
  ・病原体に負けない
  ・影響(炎症)を長引かせない
3.免疫UPに関する栄養素まとめ
 


ヒトには凄い免疫力が備わっている



生物学者の利根川進先生は1987年 に適応免疫応答(抗原レセプター)

について遺伝子レベルで解明し、ノ ーベル医学生理学賞を受賞されています。


抗原レセプターの種類は1000兆

を超えるとのことでしたが、その後


の研究ではさらにその100倍の抗

原レセプターがつくられるとの事です。


未知のウイルスに対しても対応でき る、闘えるという事ですね。


ヒトの免疫力って凄いと思うのです

が、にも関わらず負けてしまう事が

あります。


ゲームでもそうですが、闘っていく

うちに強くなっていきますが、現実


は、逃げろだけを述べている専門家?

たちが多く、生きるための行動を止


められ、免疫力が低下する可能性は

重要視されていないのではないので

しょうか?





感染防御に必要なもの




〇病原体を入れない


・丈夫な粘膜から粘液をしっかり出す


鼻から始まる気道、口から始まる消

化管は1本の管で体外と考えられて

います。


管の表面は皮膚の様に頑丈なもので

はない粘膜で出来ています。


皮膚と違い粘膜からは侵入しやすい

ので、粘液でしっかり覆われています。


粘膜に付着する前に粘液でからめと

って鼻水や涙と一緒に排出してしま

う作戦です。


粘液はムチンというネバネバした水

を多く含むタンパク質で出来ています。


ムチンはムコ多糖を多く含んでいて

タンパク質と結合するとネバネバに

なります。


水を含む性質はS-S結合というタ

ンパク質の中に含まれるイオウを用

いた結合です。



・粘液中に待ち伏せするIgA抗体



粘液中には免疫グロブリンの一種:

IgA抗体や抗菌・抗ウイルスタンパ


クなどが分泌され、病原体をブロッ

クしています。


粘液中に入ってきた敵を包んで排除

します。


菌・ウイルス・花粉・ホコリなど

種類に関係なく包んで排除します。


IgA抗体は、アミノ酸の一種グルタ

ミンとビタミンAで生成されます。


抗菌・抗ウイルスタンパクはその名

のとおり、病原体に抵抗してくれる


物質で、細菌の細胞膜に直接攻撃し

ます。


抗菌・抗ウイルスタンパクの合成に

はビタミンDが必要です。


ビタミンDは、粘膜細胞をきっちり

と固く結びつけておくために必要な


結合タンパクを誘導するので、丈夫

な粘膜作りには欠かせません。


ビタミンDはビタミンAと協調し免疫

反応のレベル調整を行っています。


ビタミンAの働きを維持するためには

亜鉛が必要ですが、粘膜の再生にも


亜鉛が必要です。


ただ亜鉛は貯蓄が難しく、こまめな摂

取が必要です。

※当院の取り扱っているサプリメント

がビタミンAとDが一緒になっている

理由の一つです。


当院のビタミンADのサプリはこちら←



〇病原体に負けない


・免疫強化


粘膜でブロックできなかった場合、

体内での免疫が活動をはじめます。


その免疫は白血球の免疫細胞である

好中球、マクロファージ、リンパ球、

NK細胞などが働きはじめます。


そして、白血球をサポートするのが

ビタミンA・ビタミンD・亜鉛・プ

ロバイオティクスです。


プロバイオティクスは乳酸菌やビフ

ィズス菌などの腸内細菌で、IgA抗

体の分泌を増加させています。


更に、白血球はグルタミンからエネ

ルギーをもらい鉄の力を借りて活性


酸素を発生させ病原体をやっつけま

す。


・腸は免疫にかかわる重要な器官


腸には免疫細胞など、免疫にかかわ

る物質の60~70%が存在してお


り、腸内環境を整えることが免疫強

化につながります。


腸内環境を整えるにはこちら←



〇影響(炎症)を長引かせない


・速やかに終息させる


ウイルスの侵入を許し感染が成立す

るとき、まず局所で炎症がおきます。


これは、免疫が働き病原体を排除す

る際の炎症反応です。


この炎症が続くと体に悪い影響を及

ぼしてしまうので、速やかに終息さ


せる事が重要です。


熱が出る前に喉が痛くなったりする

局所での炎症の時点で手をうつ。


全身の免疫細胞が喉などの炎症部位

に総動員される時にビタミンCが必

要となります。


ビタミンCがないと局所の炎症が全

身に波及し、関節痛や発熱となります。


ビタミンCには免疫細胞を刺激し感

染部位に集結させるスピードをアッ

プさせる働きがあります。


ビタミンCの詳細についてはこちら←



・以外にも脂?


レゾルピン、プロテクチンという物質

が、炎症終息に働く作用があります。


DHA、EPA(ω3系の必須脂肪酸)か

ら生成されます。


ω6脂肪酸は炎症を誘起しやすいので

すが、DHA、EPAはω6脂肪酸とのバ


ランスをとり間接的抗炎症作用と直接

的な作用も期待できます。





免疫UPに関する栄養素まとめ



・ビタミンA

□粘膜を丈夫にする

□白血球を増員・配置する

□IgA抗体を作る


・ビタミンD

□粘膜を丈夫にする

□抗菌・抗ウイルスタンパクを作る

□白血球を増員・配置する


・ビタミンC

□白血球の働きを活発にする


・鉄

□白血球が取り込んだ細菌・ウイル

スの活性をなくす


・亜鉛

□粘膜を丈夫にする

□白血球を増員・配置する

□白血球にエネルギーを与える


・硫黄

□粘液の元となるムコ多糖を生成する


・グルタミン

□粘膜などのエネルギー源になる

□IgA抗体を作る

□白血球にエネルギーを与える



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