口田 栄治
なぜ?女性のいびきは更年期世代から…
更新日:2021年10月31日

目次
1.いびき&睡眠時無呼吸症候群
2.その理由は
3.まとめ
4.対策
いびき&睡眠時無呼吸症候群

いびきは、鼻腔から気管支の上気道
が狭くなり、空気がその狭い空間を
通ることで起こります。
肥満の人が、いびきをかいたり、睡
眠時無呼吸症候群にかかりやすかっ
たりするのは、脂肪で気道を狭くし
ているからです。
しかし、
太った中年男性に多いと思われがちの
睡眠時無呼吸症候群ですが、実は閉経
前後の更年期女性も要注意なのです。
一般的には日本人男性は9%、女性は
3%が睡眠時無呼吸症候群と言われて
いますが、50歳以降では男女比がほ
ぼ同数になります。
その理由は

女性ホルモンのプロゲステロンの減少です。
プロゲステロンは呼吸中枢に対して促
進的に働く作用があります。
プロゲステロンの分泌量の増加は、
呼吸中枢における二酸化炭素の感受
性を増加させるため、上気道を広げ
る働きがあります。
呼吸の回数は変わりませんが、1回
の肺に入ってくる空気の量は増加します。
無呼吸に対して予防的に働いていま
した。
ところが閉経後はプロゲステロンが
減少するので、上気道は広がらず、
女性もいびきをかきやすくなってし
まうのです。
また、顎が小さい女性も要注意ですね。
顎の小さい人があお向けに寝ると、
舌の根がのどに落ち込みやすく、気
道がさらに狭くなるからです。
まとめ
プロゲステロンには呼吸中枢の刺激
作用があるため、女性はいびきをか
きにくいと言われていますが、閉経
前後の更年期世代はプロゲステロン
が一気に減少します。
そのため、いびきをかきやすくなる
という事です。
女性ホルモンが減少してしまう事を
阻止する事はできませんが、女性ホ
ルモンの減少だけでいびきや、睡眠
時無呼吸症候群がおきるものではあ
りませんし、全ての女性がその様に
なっているわけではありません。
という事は、女性ホルモン以外の要
素も大きく関わっているという事が
考えられます。
対策
対策をしたからいびきや、睡眠時無
呼吸症候群が治るという保証はもあ
りませんが、体にとってデメリット
はないので、お悩みの方はやってみ
てはいかがでしょうか?
1.脂肪コントロールで脂肪で気道
を狭くするのを避ける。
2.舌の筋肉を強化し、舌の根がの
どに落ち込んで気道を狭くする事を
防ぐ。
3.持久力運動によって、鼻腔から
気管支の上気道を広げる働きを強化
する。
特に女性は呼吸に関係する肋軟骨や
気管支・気管軟骨の石灰化で広がり
にくくなる傾向が強いです。
そうならないように運動で肋軟骨や
気管支・気管軟骨を動かし石灰化し
にくくしておきましょう。
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