口田 栄治
体の中では引っ張りだこ。なのに、激減中!ビタミンC
更新日:2021年3月14日

目次
1.食品中の含有量は激減中
2.ビタミンCの主な働きCの主な働き
3.ビタミンCが不足するとCが不足すると
4.当院の扱っているビタミンCはCは
5.ビタミンCの摂り方Cの摂り方
食品中の含有量は激減中
食品成分表三訂(1963年)~
七訂(2015年)への変化を見ると
食品100gあたり、
ほうれん草100mg→35mg
ピーマン100mg→76mg
キャベツ50mg→41mg
と大幅に減っている事がわかります。
当然調理中にも損失します。
哺乳類で人間とサルとモルモットだけ
は、ビタミンCを体中で作り出せない
ので、食べることでビタミンCを摂ら
なければ生きていけないのです。
しかし、
食品中からだけでは、大量に摂ること
が難しくなってきています。
ビタミンCの主なはたらき

★免疫を高め、ストレスと闘う
・抗酸化作用
・インターフェロン産出の強化
・白血球の活性化
など
体の免疫機能を高めるはたらきがあります。
★ビタミンCの幅広い作用
①コラーゲンの生成・維持
コラーゲンは、体の組織と器官を支
え保持するはたらきをします。
コラーゲン=お肌、だけではありません。
器官は、心臓・肺・肝臓・眼・胃な
どのように独自の構造をもち、
それぞれが特定の機能を果たします。
組織とは、関連する細胞が合体した
ものです。
1つの器官は、数種類の組織、つまり
数種類の細胞から成り立っています。
要するに、体の中と外のほとんどに
関係するという事ですね。
※タンパク質、鉄と併せて摂る
②免疫力を高める
感染に抵抗する力を増大させます。
※タンパク質、ビタミンB群と
併せて摂る
③抗アレルギー作用(ヒスタミンの抑制)
ビタミンCは副腎のホルモン分泌を促し
副腎よりステロイドホルモンが生成され、
ヒスタミンの遊離も抑制されます。
結果として、様々な炎症が抑えられます。
④抗酸化作用
活性酸素を除去し、体の酸化を防ぎます。
糖質の酸化は焦げは老化。
脂質の酸化は加齢臭(酸化脂質)。
使い古した(酸化した)油の臭いです
よね。
活性酸素が細胞を気づ付けてガン化。
血管内壁を気づ付け、そこに酸化した
脂が蓄積し、動脈硬化。
ビタミンCはこれら予防に役立ちます。
⑤ストレスに対するホルモンの生成
ストレスに対抗するために、副腎か
らストレ対抗ホルモンを分泌します。
仕事量の多いところでは、エネルギー
がたくさん必要です。
エネルギーを生み出す際にビタミン
Cが必要。
また、仕事の多い場所では活性酸素
も多く発生します。
エネルギー産生と活性酸素除去のため
沢山のビタミンCが必要です。
なのでその様な場所はビタミンC濃度
が特に高くなっています。
(ビタミン夕C使用優先度が高い事に
なります)
※体内でビタミンC濃度の高いところ
・副腎
・脳下垂体
・水晶体(目)
・脳
・肝臓
・白血球
⑥酵素の働きを助ける
肝臓内での酵素の働きを活性化する
補酵素の役割をはたします。
異物(薬・添加物・アルコール・化
学合成物質・汚染物質)の解毒を助
けます。
⑦鉄の吸収を助ける
食品中の非ヘム鉄Fe(Ⅲ価鉄)が
胃から吸収されるためには
Fe(Ⅱ価鉄)に還元されないと
腸から吸収されません。
ビタミンCは鉄を還元して吸収率を
高めます。
健康な胃では、胃液の分泌とともに
ビタミンCも分泌しています。 胃の調子のよくない人、胃薬を飲ま
れている方は、ビタミンCの分泌も
低下していると考えられるので、
ビタミンCの補給が必要です。
鉄サプリだけ摂っても効果がでなか
ったりします。
⑧カルニチン代謝を促進する
脂肪からエネルギーを作る際に、
アシルカルニチンが必要です。
アシルカルニチンの元となるカルニ
チンの生合成にはビタミンCが必要です。
⑨高コレステロール血症を抑制する
ビタミンCには、過剰のコレステロ
ールを胆汁酸に変えて、対外へ排出
する作用があります。
ビタミンCが不足すると胆汁の生成
が抑制されます。

ビタミンCが不足すると
上述のビタミンCの働きが弱くなる
という事になります。
★老化が進行し、免疫力が低下する
ストレス社会において、体内ではビ
タミンCが大量に消費されています。
不足によって、以下のような症状が
起ったりするのです。
①皮膚や骨などの老化が進行
コラーゲンが不足し、
・しわが増える
・傷が治りにくく傷跡が残る
・毛細血管が破れやすい
・骨が弱くなる
・関節の痛み
・床ずれ
など
②感染症にかかりやすくなる
免疫力が低下し、
風邪や膀胱炎にかかりやすい。
③ストレスに弱くなる
不安、倦怠、うつ状態を招きやすくなる。
④化学物質過敏症のリスクが高まる
便利さと引き換えに化学物質が多用
されている環境下では解毒作用が低
下しその悪影響を受けやすくなる。
⑤鉄欠乏性貧血になりやすい
鉄が吸収されにくくなる。
その他、
・アレルギー症状が出やすくなる
・慢性疲労
・肥満
・脂質異常症
・動脈硬化のリスクが高くなる
などの症状が起こります。
当院の扱っているビタミン C は
Ortho-C 仕事や運動で体が疲れているとき、身体の基礎づくりを支援

免疫強化・コラーゲンやホルモン生成・コレステロールや血圧の調整・抗酸化作
用・抗ヒスタミン作用・抗炎症作用・ウイルスの不活性・免疫強化など、他にも様々な働きがあり、体の基礎を作っています。
1日の食事ではたったの50㎎しか摂れませんが、「今世紀最大の科学者」2度ノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士は、成人の1日当りのビタミンCの推奨量を1000~18000mgとしています。
主成分:ビタミンC-450mg/粒(日本製)
ビタミンCの摂り方
全身の細胞にいつでもビタミンCが
使える状態にしておく事が大事です。
★回数を分けて摂取する
全身の細胞がそれぞれ色んな仕事を
いつでも出来るようにしておく事が
健康への重要なポイントです。
そのためには、ビタミンCの血中濃
度を高く維持し続ける必要があります。
★参考
①風邪のひきはじめ
1,000㎎を1時間ごとに何回か摂る。
(ビタミンB群、プロテインも一緒に)
②肥満・脂質異常症
3,000㎎/日以上摂る。
③精神的な面での改善
5,000㎎/日以上摂り、調子が良く
なってきたら、徐々に量を減らし
3,000㎎/日にしていく。
④がん予防
3,000㎎/日
⑤喫煙者
喫煙者はビタミンCを補う必要が
あります。
1本のたばこで100㎎前後のビタ
ミンCが消費されるため、喫煙者は
ビタミンC不足がちとなります。
ビタミンCは思っている以上に大量
に摂っても副作用はありませんが、
多少下痢を起こす場合があります。
逆に便秘症には役立ちます。
注意:
ビタミンC大量摂取時にまれに腎結
石が起こることがあり、発症防止の
ためにはマグネシウムとビタミンB6
を同時に取る。
まとめ
1.人間は体内でビタミンCを生成
できない
2.食品中からビタミンCを摂る必
要があるが、食品中のビタミンCは
減っていっている 3.ビタミンCは体の中でたくさん
の働きをしている
4.ビタミンC不足が老化や免疫力低下に
5.ビタミンCは回数を分けて大量摂取