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  • 執筆者の写真口田 栄治

飲み水と健康な体(体の60%は水)

更新日:2021年3月28日



私たちの体は主に水とタンパク質か

らできていて、その両方を切らさな


いようにしなければなりません。


一番多く占めているのが水で、体の

50~70%を占めます。


理論上、ものを食べなくても数週間

は生き続けられ、水をとならければ


わずか10日間で死んでしまう事に

なります。


生命の維持に関わる水、


体の大半を占める水と体と健康につ

いて書いていきたいと思います。


目 次

1.カルシウム・マグネシウムが豊富な天然水が腸を元気に
  ・腸を元気にする水の第一の条件
  ・腸を元気にする水の第二の条件
  ・腸を元気にする水の第三の条件

2.吸収率が違います
  ・カルシウムが溜まると

3.水道水と腸内細菌叢(腸内フローラ)

4.その水大丈夫?何につかうの?

5.体内の水分量と風邪

6.冷え性対策としての水
  ・冷え性に良い水
  ・冷え性の人によい飲み水の温度


生まれたばかりの赤ちゃんの体は

約80%、成人で体重の60%、

高齢になると50%台まで減って

しまいます。

体の半分以上を構成する水の量と

質(良し悪し)で、心身の状態が


変わる事を なんとなくでも理解

頂けるかと思います。

水は、

体内に入ると血液やリンパ液とな

って体をめぐりながら、

栄養や酸素を運んだり

各臓器で作られたホルモンなどを

運んででくれています。

同時に

老廃物・毒素や二酸化炭素などの

排泄も行っています。

また、

体温や体内の浸透圧を一定に

保ったり血圧や血糖値などが

常に一定に保たれているように

働いてくれてもいます。

水は体中をかけめぐり

体内の機能に乱れが生じないよう


一瞬も止まることなく

働き続けてくれています。

私たちは、毎日約2.5Lもの

水を出し入れしています。



カルシウム・マグネシウムが豊富な天然水が腸を元気に


人体の免疫の7割は、腸が築いています。


免疫とは、


外的から体を守り

病気になるのを防いだり


かかった病気を治そうとしたりする

機能の事です。


腸を元気にする事で病気をしにくい

体を作ってくれます。


腸内細菌を活性化させるために

食物繊維の豊富な野菜を食べたり


発酵食品を食べる事が良く言われ

ていますが、腸粘膜を健康にする


水を与えてあげる事も大事です。


腸を元気にする水の第一の条件


●体をつくる水=天然の生きた水


天然の生きた水であること。


ラベルを見て

「ナチュラルミネラルウォーター」

「ナチュラルウォーター」の

どちらかが書かれています。

※「非加熱」と書かれていること

も重要です。


加熱殺菌してしまうと水の組成が

変わり、生理活性が失われてしまい


せっかくの生きた水が死んで

しまいます。



●体を壊す水=体に害を与える水=生理活性を失った水


水道水・純水・蒸留水などが

生理活性を失った水のことです。



腸を元気にする水の第二の条件


カルシウムをほどよく含む水で

あること。


カルシウムには、

腸の蠕動運動を活発化する働きが

あります。


蠕動運動が活発になり腸の働きが

良くなると、腸の免疫組織が刺激


され免疫機能も活性化し病気を

しにくい体が築かれていくことになります。


※「牛乳飲んでるから」 って言う方が多いのですが、

飲んでるのに吸収されていない方が、

80%もいるってご存知ですか?



腸を元気にする水の第三の条件


マグネシウムをほどよく含む水で

あること。

マグネシウムには、

大便を軟らかくする作用があります。

大便が大腸に詰まってしまうと

便秘になります。


こうなると腐敗菌である悪玉菌が

腸内に異常繁殖し


悪玉菌が腐敗物質を発生させます。


この腐敗物質が大腸の細胞を

傷つけます。


細胞は自己修復しますが、修復を

何度も繰り返すうちに、完全な


修復ができずに変な細胞に変質

してしまう事があります。


変な細胞=がん細胞


マグネシウムを含む水を飲んで

腸の排便力を高め


腸から汚れた腐敗物質をなくし

免疫力を高め健康になりましょう。


※カルシウムとマグネシウムは 大腸のみで作用するものではなく、 全身のいたるところで様々な作用

があります。


善玉菌を増やして腸内環境を整える方法はこちら



吸収率が違います

カルシウムは体への吸収効率が悪い

という特徴があります。

カルシウム含有量の多い食品のうち

体がカルシウムを吸収できる割合は、

平均で(約)

牛乳 40%

小魚 30%

野菜 20%

程度しかありません。


これに対し、

天然水のカルシウム吸収率は100%。

しかし健康を向上させるためには、

カルシウムだけではダメです。

カルシウムだけを過剰摂取して

しまうとかえって命を縮める

ことにもなりかねません。


●カルシウムが溜まると


血管内皮細胞に溜まると動脈硬化

高血圧・脳梗塞・心筋梗塞

脳細胞に溜まれば認知症


脊髄に溜まれば神経の変性


これらは「カルシウムパラドックス」

でも起きます。


ではどうしたら良いのでしょうか?


それは、


マグネシウムを一緒にとれば

良いのです。

マグネシウムはカルシウムを

細胞の外に運び出す作用があります。


カルシウムとマグネシウムを

バランス良く摂る事です。


摂取比率は2対1

(カルシウム 対 マグネシウム)


※牛乳の比率は約11対1と

カルシウム過多なのです。



効率よくカルシウムと

マグネシウムを摂るには

天然水です。


●天然水


※自然の力はすごいですよ。

天然水のラベルをチェックして

みてください。 2対1になっています。

天然水に含まれているマグネシウム

もイオン化されているので


摂取した分だけ体にそのまま吸収

されていきます。

心筋梗塞など血管からくる心臓病

には、マグネシウム不足が


深く関与しているとも考えられています。


天然水のラベルをチェックしてから

飲みましょう。



注意:

水だけですべてが改善される

訳ではありません。


毎日のキチンとした食生活に

良質の水を加える事を基本として

健康を維持していきましょう。


体の中で働くカルシウムとマグネシウム

の役割は他に沢山あります。



水道水と腸内細菌叢(腸内フローラ)


腸内フローラは、

多種多様な菌群の縄張り争い

によって形成されています。


ですから、


新たに菌が侵入してきても、

多くの場合は

腸に棲みつくことが出来ません。


最近では、生きた菌を腸まで届ける

とかCMで言ってますが


ヨーグルト等で良い菌を取り込んでも…


という事ですね。



●水道水


水道水に含有される塩素は、

腸内フローラを荒らして

しまいます。


塩素は水に入ると様々な化学変化

を起こし酸素を放出します。


この時放出される酸素は酸化力が

強く、殺菌作用を発揮します。


これは、

水道水に混入する大腸菌におびえる


あまり、世界一大量の塩素を水道水

に注入している結果です。


大腸菌 = うんこ = キタナイ


と忌み嫌われていますが、


大腸菌は


腸に入り込んだ有害な病原菌の排除

食物繊維の分解・排除

ビタミン類の合成

大便の形成

など


大腸菌は重大な働きを担ってくれ

ています。


もともと腸に棲んでいる大腸菌を

いくつか飲み込んだところで…


大量の塩素を含んだ水道水で

腸内フローラを壊し、

免疫力を弱め、


健康を損なう結果を招いている

ことは否めません。




その水大丈夫?何につかうの?


スーパーなどで、無料で配っている


純 水

(専用ボトルを買って自分で入れて持ち帰るタイプ)


本当に純水?か凄く気になります。



純水は水の純度が高く

「ハングリーウォーター」とよばれ、


いろいろなものを溶かし込む力が

高くなります。


水にはいろいろな成分を均一に

溶かす「溶解性」という性質が

あります。


純水を飲むと、体が保持している

大事なミネラルを溶け出させて

しまう危険性があります。

熱中症の時の水分補給に普通の水

ではダメというのとよく似た

感じです。

体にとって必須のミネラルが不足

するという事は、さまざまな病気

を引き起こす原因となるという事。


持ち帰った純水がどの程度の純度

なのか?


ミネラルは入っているのか?


利用されている方は一度確認して

みてはどうでしょうか。


本当の純水を配る事はないと思う

のですが・・・。



●おまけ


ちなみに、

蒸留水も飲み水には適しません。


蒸留水を水槽に入れ、淡水魚を

放すと苦しそうに暴れたのちに

死んでしまいます。


「水清ければ魚棲まず」


人間の場合、

絶食状態にあるとき


蒸留水を約1.8L飲むと

死に至ると言われています。



体内の水分量と風邪


風邪対策で「マ・ウ・テ」

マスク・うがい・手洗いや


加湿・栄養・休養・睡眠

は良く言われますが、


もう一つ大事な事を付け加えておきます。

自分の体を水で潤しておくことです。


風邪の菌やウイルスは、


気温20度

湿度65%


の環境では活動力を弱める事が

知られています。


体温が20度の人はいないので、

湿度に着目して今回の話を続けます。


冬になると加湿器で室内の空気の

乾燥を防ごうとしますが


自分の体内の加湿こそ大事です。


私たちの体は

約60%が水分でできています。


体内から水分が2%減ると、

のどに渇きを感じます。


のどが渇く=体からのSOS


ウイルスなどの病原菌が体に

入り込みやすい状況にあること

を知らせていると考えましょう。


体から3%の水分が減ると

喉の渇きはもはや感じなくなります。


↑↑↑

これ怖いですよね。

夏風邪は、

これが大きいかもしれませんね。


水分不足は血液ドロドロ

腸の働きも悪くなり

免疫力の低下が起こり


感染症にかかりやすく治りにくい

体内環境になってしまいます。


良質の天然水を日常的にのむこと

が風邪の予防には大事なこと

だったのです。



冷え性対策としての水


冷え性は免疫力を低下させるため

「万病のもと」となります。


女性に冷え性の人が多いのは、

筋肉量が少ないため

と言われるのが一般的です。


その理由は


筋肉は体内でもっとも効率よく

熱を生み出している「熱産生工場」


反対に


脂肪は保温効果はありますが

熱は生み出しません。


という事からきています。


体が冷えると起こる弊害は

免疫力が低下する事です。


体温を1度上げれば

免疫機能が30%上昇する

と言われています。


その逆で


体温が下がれば免疫機能が低下

するという事ですね。


冷え性の人は風邪を引きやすく

女性の場合

膀胱炎や膣炎などの炎症なども

起こします。


冷え症の人は免疫力が弱くなり、

病原菌に感染しやすいという事です。


また、

がん細胞は体温が35度台のときに

増殖力を高める事が分かっています。


さらに、

冷え性は自律神経失調症を起こす

事もわかっています。


自律神経失調症になりやすいのは

血流の悪化。


自律神経は全身を流れる血管に

そって張り巡らされています。


血流が悪化すると、自律神経の

働きも鈍ってしまうのです。


女性の場合

月経不順や月経痛、不妊などの

問題も起こりやすくなります。


子宮や卵巣への血流の悪化

という事です。


体の深部の体温の高い所を

通ってきた温かい血流が


末端までいかないから

冷たくなる事も血流の問題

です。


「筋肉量」+「血流」+(自律神経)


※発熱に関わる筋肉はたんぱく質が主

タンパク質についてはこちら



という事ですが、水と冷え性は

どう関係するのでしょう。



●冷え性に良い水


冷え性によい3つの水のポイント



①血流をよくする水


硬度の高い天然水は、

イオン化された


カルシウムやマグネシウムなどの

ミネラルが新陳代謝をうながす


うえ、血流も高めてくれます。



②アルカリ性の水


弱酸性の体内では新陳代謝が滞り、

血流も悪化します。


反対に体内を弱アルカリ性に

整えられれば、体内環境が良好に

なり血流も高まります。



③炭酸水


炭酸水には血行を良くする働きがあります。


ただし炭酸水の多くは酸性なので

冷えを感じた時にコップ1杯を飲み

ダラダラと飲み続けないこと。


炭酸水は冷やして飲むほうが

美味しい水です。


美味しく冷やしたものをサッと

飲むようにしましょう。


ダラダラ飲みはしない。



●冷え性の人によい飲み水の温度


ズバリ! 『常温』 です。

ドイツで開かれた

世界肥満症学会で報告された内容。


ドイツの栄養研究所の

M・ボッシュマン博士らの研究により


37度の温水よりも

22度の常温水のほうが、


エネルギーの消費をより強く促す

ことがわかっています。


冷え性の人は体を冷やしては

いけないからと、温かい飲み物が

推奨されていますが、


確かに、温かいものを飲めば

いっとき体が温かく感じます。


しかしそれは外部から熱をもらって

温まっただけの事で、


自分自身で(自力で)熱を

生み出したわけではありません。


自力での熱を生み出す力を上げないと

冷え性から脱出できません。


だからといって冷え性の人が

冷水を体温まで上げるのは

大変な事でしょう。


なので

体温よりも低い常温の水を


日常的に飲んで

熱産生力を鍛えましょう。


そうして

体の熱産生力が高まってきたら


それにあわせて水の温度も

だんだんと下げて行けばよいのです。


水は10度くらいに冷やして飲む

のがもっともおいしい飲み方と

言われています。


これを目標に体の熱産生力を

高めていきましょう。



栄養指導についてはこちら←


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